ヴァンパイア様と猫


のんびり学校に向かっていたが…いつもならチラホラ見えるはずの同じ学校の生徒が見当たらない。


首を傾げながら『みんな今日ははやいのかな?』と呑気に思いながら向かったのだった。




学校についたのはギリギリの8時30分。


って…んん゙?


やけに体育館が騒がしくないか?


『ハテ? 今日は何かあったっけ?』なんて思いながら体育館を覗いてみれば………


「あー!! 始業式!?!?!?」


始業式の最中にも関わらず大声で叫んでしまった。


慌てて口を押さえるが時既に遅し…。


みんなの注目の的となっている。


あぅ…恥ずかしい………。


みんなの視線から逃れるように足早に体育館から去ったのだった。




その頃の体育館───…


「今さっきのってさー…柏木だよな?」


「多分始業式なの忘れてたんじゃねぇ?」


「にしても顔、真っ赤にして…可愛いよなー。 猫みたいな感じじゃね?」


「たしかに!! あの猫みたいな感じが…そそる!!」


なんて男共の会話がおこなわれていたのだ。


美依は見た目普通の容姿だが仕草や行動、内面から人気があるのである。





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