ヴァンパイア様と猫

………話についていけず置いてけぼり状態のあたしの頭の中には?マークがたくさん浮かんでいる。


あたしだけ仲間ハズレ?


小さくため息をついて立ち上がろうとしたら腕を引っ張られてまた芝生の上に逆戻り。


犯人は………依智と佑祢。


なんでこんなところで息が合うんだよ。


「あたしがいなくても会話成り立っているしいいんじゃない?」


ため息交じりに依智の方を向いて言えば佑祢から


「あら? 本来の話と若干ズレただけでこれから本題に入るんだけど?」


と言われた。




…あのまま忘れててくれてればよかったのに。


「まぁこの話は水橋君がいた方がいいからナイスタイミングだったのよね」


そう言った佑祢に依智が関わっているんだってことが分かった。


依智が関わってるなんてロクな話に決まってる。


直感的にそう感じた。


嫌々元の位置─佑祢と依智の間─に座りなおした。


「ん、いい子ね。 じゃあ話すわ………」


この言葉に続けられたのは予感的中、ロクな話だった。





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