ヴァンパイア様と猫
だが…担任、みっ(蜜)君の話が長すぎてワクワクしていたはずの気持ちはすっかり萎み、机に俯せた。
そのまま、昨日の疲れがでたかのようにぐっすりと眠っていた。
「…ぎ。 柏木!!」
んー?
耳元でうるさいなぁー…。
目を擦りながら顔を上げたらみっ君のドアップ。
「………みっ君、睡眠妨害しないでよ…」
不機嫌に言えばどこから取り出したのか丸めた教科書で頭を叩かれた。
「…った」
あぅ…地味に痛い………。
叩かれた場所を押さえながらみっ君を見上げると
「柏木は何回呼ばれば気が済むんだ? それに…転校生も困惑してるじゃないか」
はて、転校生?
一体誰のことを指してるんだ?
その疑問が顔に出ていたらしく黒板を見ろと言われた。
黒板の前には凄く綺麗な男の子。
だけど…雰囲気から…見た目から…あたしの本能が関わってはダメだと言っている。
「柏木、転校生の水橋 依智でお前の隣。 寝てた罰として校内案内とかもしろ」
それだけ言い捨ててみっ君は前に戻った。
自業自得かもだけど………関わりたくないー!!!!!!
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