ヴァンパイア様と猫
そういえば…
「あたし、何があって保健室にいるの?」
そう。
あたしがいる場所は学校の保健室であって病院などではない。
とゆうか、だ。
何故背中と後頭部に激痛が走っていて保健室のベッドの上にいるのか分からない。
軽い記憶障害?と思うがあたしはもともと嫌なことはサッパリ綺麗に忘れるから少し前のことでも忘れてしまうのだ。
便利といえば便利だが…たまに必要なことまで忘れてしまうから厄介だ。
「美依…覚え「息を切らして教室に入ってきてそのままドアに寄り掛かっていたらドアが開いてそのまま後ろに倒れて失神」
依智の言葉を遮って起こった出来事を簡潔?にまとめてくれたのは裟菟。
さすが長い付き合いなだけあってあたしの性格…体質?をよく理解してらっしゃる。
しかし聞かれてもこんなにサラっと答える裟菟は本当凄い。
あたしには到底無理な話だね。
多分グダグダ話しつづけた末、肝心な所は抜けてるわ、終わり方が変になってるだろうし。
………ん?
なんか…二人とも、あたしに近くありません?
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