ヴァンパイア様と猫
にしてもみっ君?
困惑した顔してるって言いましたけど…あたしからはどう見ても困惑してるようには見えませんが?
視線を感じ辺りを見回すと女子からは嫉妬や願望の眼差し、男子からは…よく読み取れない視線を感じた。
…ちょい待ち、女子の皆さん!!
変わりたいって言うんならあたし喜んで変わりますとも!!
そう叫ぼうとしたら先にみっ君に言われてしまった。
「これは柏木の"罰"だからなー。 交代とかは認めん」
…わざわざ罰を強調して言わなくてもいいじゃんか………。
畜生!!
こんなのが教師だなんてー!!
カタンと隣の席が鳴ったので関わりたくないヤツが座ったんだと認識した。
ハァ…と大きなため息をついてまた俯せた。
微睡(まどろ)みに手を離そうとした瞬間
『コイツには必要最低限以外、関わらない』
と心に誓った───…。
それが簡単に脆く崩れるなんてことも知らずに…。
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