ヴァンパイア様と猫
自分の考えに苦笑いしていると何を勘違いされたのかさらに大爆笑をしだした二人。
………もうなんでもいいや。
や、なんでもいいけどあたしの問いに答えてはくれないんでしょうか?
苦笑いから不機嫌っぽい顔にするとようやく満足したのか笑いを止めた。
「美依? 何ふて腐れたような顔してんだよ?」
と裟菟。
「あんまふて腐れてると………」
ギシッとベッドが音を立てた。
そうして依智があたしの耳元まで顔を近づけると「キスする」って言った。
………え?
ま、まさかのキスですか、依智さん!?
しかも話に繋がりあるの!?
絶対ないよね!?
だってふて腐れてる話からキスの話になるなんて…どこにどう繋がりがあるのかあたしには分からない。
慌ててふて腐れ顔を戻すと可笑しそうに笑いながら元の位置に戻った。
その光景を不思議そうに眺めていた裟菟だが何か思い出したのかいきなり「あ」と声を上げた。
何かと思いそちらに向いた。
「美依、保健の先生は急用で外出中。 んでそのかわりにオレとコイツがここにいるわけ」
今さら問いに答えてくれた。
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