ヤンキー姫と7人のヤンキー
七人の小人?



めんどくさい

すごくめんどくさい




パンを口に頬ばりつつ、優雅に朝の日の光を浴びていたところ

髪が少々痛んだ三人組のチンピラに捕まった


「まじ冗談は顔だけにしとけって」

『あ?なんか言ったか?』

「いえ、何でもないっす」


さっきからずっとこんな感じ



私は親がヤクザだから生まれた時からすでにヤンキー

髪はココアみたいな茶色に薄ピンクのメッシュ

父のお気に入りだ


ちなみにこの天花学園に入学して半年ヤンキーだが1回も遅刻、無断欠席はしたことがない


寝るな、休むな、
よく学べ


昔から父から教え込まされた学校での掟


生まれて16年間守り通した


なのにそれが今崩されようとしている


「あいつら…まだかよ…」

『さっきっからブツブツうるせぇなぁー』

『もうヤっちまう?』

何がヤっちまう?だ

そんなもん100億年はえーよボケ


「りぃーかぁー!!」

『???!』

「大丈夫か!?莉果!」

「あと1分遅かったらみんなボコボコだったよ」

「…すいません」

『んだよ、てめぇ』

「あぁ?てめぇこそ莉果になにしてんだよコラ」

こいつは藤岡大輔
連絡すれば一番早く来るが、少々力不足だ
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