恋物語
好きな女
「ったく……酔っぱらうのはいいけど、男の家にまで上がり込んで……」
涼介が肘をついて、わたしを流し見る。
「す、好きで上がり込んだわけじゃ……」
「お前がオレん家じゃなきゃ帰らねーとかわけ分かんねーこと言ったんだろ!」
「はっ?」
わたし、そんなことゆったのっ?
涼介ん家じゃないと帰らない?
絶対、ありえないんだけど!
考えられないっ!
「ったく……襲われても文句言えねーぞ?」