私のかわいい後輩君
いきなりだった。

あんなにもちひろのこと守るって言った先輩が…


坂月美里と腕を組んでのうのうと登校してきたのだ。



頭にきた私は、先輩を呼びだした。


「どういうことなんですか?」


「なにが?」


「何がって…先輩、ちひろのこと守るって」


「は?俺そんなこと言ってないんだけど。」


聞き間違いだと思いたかった。

けど、聞き間違いではなかった。


「見損ないました…」


悲しかった。

ちひろは、先輩が守るって…

だから、ちひろは頑張っていたのに…

ひどいよ…。

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