私のかわいい後輩君

「……先輩。お願いです。神崎先輩を許して下さい。」


そう言うと、梅崎くんは深々と頭を下げた。

全然関係ないのに……。


  ………。


「あたし、あの日……先輩から裏切られたんだと思ってた…」


突然告げられた、言葉。

嬉しかった日々から、突然突き付けられた悲しい現実。


逃げだしたくて…

認めたくてなくて…


現実から逃げるように、あの丘に行った。


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