私のかわいい後輩君

「はい、そこ。
変な妄想しない!!
俺は、エスパーなんかじゃないぜ。君わかりやすいからね。」


わかりやすい?
なにが?
性格がか……。
冗談じゃねぇよ!


「と言っても、ちひろくらいじゃないか?
君の気持ちに気づいてないのは。」

「………。」

「大変だ。ま、がんばれや。」

「あ……はい。」



「篠原~。ちょっと来い。」

「おう、今行くわ。
ってことだから、じゃ!」

そういうと、そいつはすたすたと俺の目の前から姿を消した。簡単に言うと、逃げた。


って、はぐらかされた。
質問に答えてもらってねぇーし。
反対に答えさせられたし。
あいつは、くせ者だ。

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