私のかわいい後輩君
「ほら、ちひろに笑われた。」
「えー。俺のせい?」
「もーダメ。お腹痛いよー。」
二人の会話が面白すぎて、涙が出てきた。
「ちひろ、涙まで出して。」
「ん?さては……。
俺の美貌がやばいすぎて、涙が出たか?」
「は、誰が?
意味わかんないのは、頭だけにしてよ。」
「実咲さん。ひ…ひどい。」
と言い、太陽はしゃがみ込んで、「の」の字書きはじめた。
相変わらず、太陽は面白い。
でも、太陽のことってあたしよく知らないな。
前の友達の話とか、家族の話とか……
ま、ひとさまのプライベートだし、気にしないでおくか。