苺練乳。


「…まず、名前教えあおうか。

俺は優太。
優しいっていう字に太いって字ね。」



…優太。


その名前を、瞬時に頭にインプットされる。


名前の漢字までが優しいなんて…

すごいな。


名前とイメージがぴったり。



『…えっと、あたしは夏奈です。

夏っていう字に、奈良の奈。』



名前を言うだけでも、顔が火照ってしまう。


なんていうか…

この人、好き。


まだ会って間もないけど…好きだ。


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