なつこ
いつつ
今日は野球の試合があった。正直、母さんには来て欲しくなかった。なぜなら、僕は補欠だからだ。応援席には母さんがなつこを連れて来ていた。僕を見付けると、
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
母さんが手を振ってきた。僕は近付くと、
「なんで来たんだよ。」
そう言って怒った。母さんは悲しそうだった。8回裏、僕達は4対0で負けていた。1アウトになって監督が言った。
「翔太、次代打な。用意しろ。」
「はい。」
試合に出れるのは嬉しかったが、練習試合だからって、お情けで出されるのはイヤだった。僕の前のバッターが内野ゴロを打ち、これで2アウトになった。僕はとても投げやりな気分でバッターボックスに入った。すると、応援席から声が聞こえた。
「お兄ちゃ~ん!頑張って~!」
なつこだ。メガホンを口いっぱいに当てて、僕を応援している。とても恥ずかしかった。でも、嬉しかった。
僕はヒットを打って塁を踏むことが出来た。ありがとう、なつこ。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
母さんが手を振ってきた。僕は近付くと、
「なんで来たんだよ。」
そう言って怒った。母さんは悲しそうだった。8回裏、僕達は4対0で負けていた。1アウトになって監督が言った。
「翔太、次代打な。用意しろ。」
「はい。」
試合に出れるのは嬉しかったが、練習試合だからって、お情けで出されるのはイヤだった。僕の前のバッターが内野ゴロを打ち、これで2アウトになった。僕はとても投げやりな気分でバッターボックスに入った。すると、応援席から声が聞こえた。
「お兄ちゃ~ん!頑張って~!」
なつこだ。メガホンを口いっぱいに当てて、僕を応援している。とても恥ずかしかった。でも、嬉しかった。
僕はヒットを打って塁を踏むことが出来た。ありがとう、なつこ。