もう一度…
あたしはこの先もずっと智宏
といるんだなって思ってた。
…それ以外考えなかった。
電話を切ったあとの寂しさも
今までと違う。
側にいないのがこれくらい
辛いことなんだって思った。
あたしは電話を切るとまた
ベットに倒れこみ天井を見た。
明日から高校生か…。
−次の日−
「那ー未ー!遅刻するよ」
あたしはお母さんの声で
目を覚ました。
急いで準備して家を出る。
「那未、制服似合っとるね」
そう言っておばあちゃんは
笑った。
「ありがとう。行ってきます」
あたしは家を出た。
このときはまだ知らなかった。
この高校に入って何が自分に
おこるかなんか…