あかいハート♥

「愛理」

「はい」

「好きです」

「・・・・何故に敬語?」

勢いですーっだ!

「・・好き」

「嘘、でしょ?」

「ホント」

「なんで?」

「なんでって・・・」

それ聞く?

普通聞きます?


「綾と両想いじゃん」

「・・・・いや、ないない!」

「なんでっ?」

「なんで、なんで?」

「だって、綾は楓が好きって言ってるよ?
楓だって毎日のように綾好きって言ってるじゃん!
昨日だって電話きてたじゃんっ?好きってなんなのよ!!馬鹿!!」

「知ってたんだ、電話」

「好きとか、簡単に言わないでよ!あたしの気持ち知ってるんじゃないの!?」

「愛理の、気持ち?」

「楓、あたしのこと好き?」

「好き」

「じゃァ・・・、証拠みしてよ」

「あの、さ
愛理今日なんか変だぞ?
寝不足か?ってかネタバラしだけしてもいいか?」

「イヤッ!!綾との・・・ことなんか聞きたくないもん!!」

ドクン・・

激しく胸が動き出す。


期待してしまうのは愛理の所為。


「愛理!!!!」


例え愛理が俺のこと好きじゃなくてもいい。

でも、でももし、

好きなんだとしたら・・・。


とにかく俺から言わなきゃ意味がない!


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