【短編】冷たい彼氏
なんだ…由宇ちゃんか。
がっくりしながらメールを見ると、『椎依、今からきっといいことあるよ』と書いてあった。
いいこと?
いいことって何だろう?
そう思いながら、由宇ちゃんに返信しようとするとピンポーンとチャイムが鳴った。
「はぁーい」
誰か確認しないであけると、そこにはありえない人が立っていた。
これは夢でしょうか…
だって今、目の前に…
目の前に龍平が!!
「よぉ」
「よぉってどうしたの!?」
驚いて目をまんまるにしていると、龍平がんと何かを差し出してきた。
「これ、由宇がお前の忘れ物って」
由宇ちゃんが?
忘れ物?
龍平から、それを引き取ると可愛いストラップだった。