彼が猫になる
兎に角

今は無事に卒業できるし

一応就職口もある

夢に向かって!

とは行かないが

ごく平凡に

生きていける

そんな感じだった

だから周りの子の話は

耳が痛かった

「春からは東京だ」

「会社作るんだ」

なんてでっかいんだろう

夢があるって

ホント人を輝かせるモノなんだ

いつからか自分は

人の流れに乗っていけなく

なったんだろう

皆ドコで成長していったの

考えてもきりがないので

あたしは

目の前のカクテルを

一気に飲み干した
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