彼が猫になる
周りを見渡しても
誰もいないはず
当然堤防上の猫が喋る訳ないし
彼にもカメラの音なんて
ぱっと顔を上げると
写真を撮った彼がこっちを見ている
「やだっ すいません!!」
あたし怪しい者じゃないっす
的に顔の前で何回も手を横に振り回した
彼はあたしの動きとは反対に
顔の前でちょいちょいって
縦に振っている
来い
ってか?
あたしは取り敢えず
撮った事に怒られてないって
安心して
彼の言う事に従った
10m程の堤防
坂はちょっと急だけど
登れなくもない
あたしは
元居た場所から
四つん這いになって
堤防を登っていく
半分まできたら
思ってるよりも
坂が急で
怖くなった
そーいや あたしスカートだし…
ホント情けない
おどおどしてたら
彼が手を伸ばしてくれた
「変な子」
ははは…。 ホントすいません
ぐっと力を入れてくれたから
あたしはやっとの事で
堤防の上に登ってこれた
始めに彼の顔を見てみた
有難うってお礼言おうとしたら
彼は右下を指さして顔を傾けた
彼の指先には
階段!
「えぇっぇぇぇ」
もう半泣き
情けない姿で登るは
すぐそこに階段はあるは
もう最低
「あはは!! ホント変な子!!」
こんなあたしを見て
彼は大爆笑
もうホント恥ずかしい
彼はまだ笑い続けてる
あたしは目のやり場が無くて
夕日に目をやった
わああぁああ~~!!!
広がったのは
真っ橙々の空!!
「。。。綺麗」
彼は笑うのをやめ
「こっちのがカメラに向くべ」
向くべって
クスって笑い改めて彼を見た
彼は夕日を真っ直ぐ見ている
何かかっこいい人
顔だとかそんなんじゃない
何か声とか
仕草とか
人なつっこさとか
素敵な人だなぁ
やだ。 あたし見すぎ。
我に返り夕日に目をやる
やっぱり綺麗…
この綺麗さはカメラには無理だゎ
「みゃぁ」
足元から聞こえる
誰もいないはず
当然堤防上の猫が喋る訳ないし
彼にもカメラの音なんて
ぱっと顔を上げると
写真を撮った彼がこっちを見ている
「やだっ すいません!!」
あたし怪しい者じゃないっす
的に顔の前で何回も手を横に振り回した
彼はあたしの動きとは反対に
顔の前でちょいちょいって
縦に振っている
来い
ってか?
あたしは取り敢えず
撮った事に怒られてないって
安心して
彼の言う事に従った
10m程の堤防
坂はちょっと急だけど
登れなくもない
あたしは
元居た場所から
四つん這いになって
堤防を登っていく
半分まできたら
思ってるよりも
坂が急で
怖くなった
そーいや あたしスカートだし…
ホント情けない
おどおどしてたら
彼が手を伸ばしてくれた
「変な子」
ははは…。 ホントすいません
ぐっと力を入れてくれたから
あたしはやっとの事で
堤防の上に登ってこれた
始めに彼の顔を見てみた
有難うってお礼言おうとしたら
彼は右下を指さして顔を傾けた
彼の指先には
階段!
「えぇっぇぇぇ」
もう半泣き
情けない姿で登るは
すぐそこに階段はあるは
もう最低
「あはは!! ホント変な子!!」
こんなあたしを見て
彼は大爆笑
もうホント恥ずかしい
彼はまだ笑い続けてる
あたしは目のやり場が無くて
夕日に目をやった
わああぁああ~~!!!
広がったのは
真っ橙々の空!!
「。。。綺麗」
彼は笑うのをやめ
「こっちのがカメラに向くべ」
向くべって
クスって笑い改めて彼を見た
彼は夕日を真っ直ぐ見ている
何かかっこいい人
顔だとかそんなんじゃない
何か声とか
仕草とか
人なつっこさとか
素敵な人だなぁ
やだ。 あたし見すぎ。
我に返り夕日に目をやる
やっぱり綺麗…
この綺麗さはカメラには無理だゎ
「みゃぁ」
足元から聞こえる