彼が猫になる
好きな人と喋る時間

こんなことが

幸せだったんだ…

あたしは人を

ド真剣に好きになった事はない

友達が振られて泣きついてきた時も

あたしには羨ましかった

あたしは泣いた恋をしたことがない

彼とケンカした

あーだこーだ言う友達

羨ましかった

あたしにそういった

喜怒哀楽の表現を

付き合ってる人にしたことはない

「うぶはクールだねぇ」

とか

「大人だねぇ」

とか

違う

あたしはその人を他人として見てたんだ

でも

この人となら

一護となら

新しい自分を発見させてくれそう

それ以前に

あたし

一護の事もっと知りたいって思える

「そうなんだよ
    あの主人公には驚かされたね」

話は映画の話に変わっていた

ある作品の話から膨らんでSF映画に

たわいも無い話

楽しくてしょうがない

あたし…あなたとずっと喋ってたい…

「えっ…??」

思わず声に出てしまった

これって告白!?

何言ってんだよ自分

ムードとか関係なしじゃん

今宇宙人の話してたのに!

一護もちゃんと聞こえなかったのか

今なんて?って顔してる

ぇっとぉ…

耳を近づけてくる一護

ぁたしはぁなたが…

ん?

変な感じ

一護の顔が近い

「もっぺん言ってみ?」

だから一護の事が…

・・・

あたしが言い終わる前に

そっとキスをする

「俺そんなにいい男じゃないべ?」

でもぁたしは一護がぃ…

またキスをする

あたしの言う事なんて聞いてくれない

ってか

始めっから聞こえてたんじゃん

もぅ。。。

テレながらも

あたし達は

短く何度もキスを交わす
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