彼が猫になる
待った?

「待ったよ!」

ごめんごめん

ちょっと

お気に入りのピアス探してたんだ

「そーか」

許してくれるんだ

一護は

女の時間に対して寛大だ

御洒落や化粧に時間がかかっても

怒ったことは一度もない

理由を言ったら

納得してくれる

普通はチッって所も

一護は怒らない

って言うよりも

一護は待ってる間も

楽しいんだ

人の流れ

町の景色

聴こえる音



彼にとっては

全てに愛がある

昔 背後から

ワって

しようとしたら

一護ってば

道端のタンポポと喋ってた

「痛かったろ 踏んで悪かったよ」

なんじゃそりゃ

驚かす元気もなくなって

ただ黙って聞いてた

「今度 差し入れに美味しい水でも持ってきてやるよ」

あたし六甲の水あるよ~

この時の一護ってば可愛いかった

もうホントに嬉しそうなんだから
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