彼が猫になる
もう夕方
そろそろ家に帰ってご飯でも食べないと
明日は仕事だ
もしかしたら一護が家に居るかもしれない
帰り道
あたしの足が動かなくなる
何が起こってるのかわからない
なんで
どうして
見慣れない光景
一護の正装姿
ボサボサの髪がきちんとまとまってる
一護が笑う先には
一人の女性
嘘でしょ。
決して妹じゃない
友達でもない
明らかに腕を組んでいる二人
分からない
一護
街なかで手とか繋げないって
二人はあたしには気付かず
とある店に入っていこうとする
…一護
このまま振られるのあたし
嫌だょ
一護…
何にも言わないなんて
酷いょ
理由くらいあるんじゃないの
なんかむかついてきた
このまま連絡取れないくらいなら
取れないんじゃない
こんな終わり方認めない
いっその事あたしから…
「一護っ」
動かない足
声だけが大きく響いた
口から出た言葉は
怒りじゃなく悲しみのような
帰ってこない猫を呼ぶような
あたしの声を探す彼
焦り? 隠れたい?
こっちだょ
「いちごぉ…」
そろそろ家に帰ってご飯でも食べないと
明日は仕事だ
もしかしたら一護が家に居るかもしれない
帰り道
あたしの足が動かなくなる
何が起こってるのかわからない
なんで
どうして
見慣れない光景
一護の正装姿
ボサボサの髪がきちんとまとまってる
一護が笑う先には
一人の女性
嘘でしょ。
決して妹じゃない
友達でもない
明らかに腕を組んでいる二人
分からない
一護
街なかで手とか繋げないって
二人はあたしには気付かず
とある店に入っていこうとする
…一護
このまま振られるのあたし
嫌だょ
一護…
何にも言わないなんて
酷いょ
理由くらいあるんじゃないの
なんかむかついてきた
このまま連絡取れないくらいなら
取れないんじゃない
こんな終わり方認めない
いっその事あたしから…
「一護っ」
動かない足
声だけが大きく響いた
口から出た言葉は
怒りじゃなく悲しみのような
帰ってこない猫を呼ぶような
あたしの声を探す彼
焦り? 隠れたい?
こっちだょ
「いちごぉ…」