彼が猫になる
「みゃぁぁぁ」
振り返ると、一匹の雌猫。
姫っちとは違った、強い感じの猫
こんにちわって
微笑みかけてみる
勿論声に出してなんて事しない
猫が喋る訳もない
「みぃ…。」
なんだろう…。
とっても切ない声で私を求める気がする
お腹でも減ってるのかな?
食べるか分からないけど、
鞄からスナック菓子を取り出し
猫にあげてみる
寄ってきたかと思えば
私を見上げてもう一度啼く
「みゃぁ…」
そうじゃないのって。
途端猫が180度振り返り走り出す
『こっちだよ』って
言ってるの?
ありきたりな生活…。
抜け出したい。
猫を追いかけて道に迷うのも悪くない
待って!
あたしは足元の猫を
大きな希望を一緒に走り出す。
風が冷たい
でも久しぶりに走る顔が少し火照って
気持ちがいい
見えてきたのはさっきの小学校
縄張り?
ふと猫が足を止めた先
あの手形…。
『きだいちご』
違うの。 猫ちゃん。
あたしはもう一護を追っちゃだめなんだよ
資格無いんだよ。
一護を思う気持ちを
一護の軌跡ばかり追っても
あたしは成長しないんだょぉ。
あたしが創りだした。
この猫も
この小学校も。
あたしは過去に縛られて
前に進んでいないんだ…。
ポツ。
ポツポツ。
雨じゃない。
あたしが泣いてるんだ。
振り返ると、一匹の雌猫。
姫っちとは違った、強い感じの猫
こんにちわって
微笑みかけてみる
勿論声に出してなんて事しない
猫が喋る訳もない
「みぃ…。」
なんだろう…。
とっても切ない声で私を求める気がする
お腹でも減ってるのかな?
食べるか分からないけど、
鞄からスナック菓子を取り出し
猫にあげてみる
寄ってきたかと思えば
私を見上げてもう一度啼く
「みゃぁ…」
そうじゃないのって。
途端猫が180度振り返り走り出す
『こっちだよ』って
言ってるの?
ありきたりな生活…。
抜け出したい。
猫を追いかけて道に迷うのも悪くない
待って!
あたしは足元の猫を
大きな希望を一緒に走り出す。
風が冷たい
でも久しぶりに走る顔が少し火照って
気持ちがいい
見えてきたのはさっきの小学校
縄張り?
ふと猫が足を止めた先
あの手形…。
『きだいちご』
違うの。 猫ちゃん。
あたしはもう一護を追っちゃだめなんだよ
資格無いんだよ。
一護を思う気持ちを
一護の軌跡ばかり追っても
あたしは成長しないんだょぉ。
あたしが創りだした。
この猫も
この小学校も。
あたしは過去に縛られて
前に進んでいないんだ…。
ポツ。
ポツポツ。
雨じゃない。
あたしが泣いてるんだ。