彼が猫になる
「そうですかぁ?
  今回の仕事は携帯会社で
 お互いを愛し過ぎすれ違う
  男女を描きました」

…。

ドア越しで離す二人の絵

知ってたんだ。

一護。

何でもお見通しなんだね。

「トントン」

「うぶーー!
  TVの音聞こえんぞ」

敵わない。

眉間に皺をよせ

何だよコラって顔で

一護を迎える

「相変わらず
   不細工だなぁ」

あたしを抱きしめ

一瞬だけのキスをする

「お前は俺のもんだ」

…気付いた

あたし一護から離れられない。

ドア開いたまんま

あたしは思い切り一護に飛びつく。


アイシテルよ。

一護。


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