彼が猫になる
もともと所有物が少なかった
荷物をまとめるのに
そう時間はかからない
あたしは
必死で言葉を探した
でも泣く彼に
問い詰められなかった
一護が泣いたのが
初めてでショック?
違う。
いつも優しい顔してるのに
今日は怖い。
泣いてるのに
一護の顔が怖くて見れない
あたしは
ぼさぼさの髪をかきあげ
コーヒーを啜る
動揺で
コーヒーが飲み込めない
咳き込んだ
でも一護はこっちを見ることなく
ドアへ向かっていく
嫌だ。
嫌だ嫌だ。
ドアを半分開ける一護。
「今までありがとう…」
そんな言葉要らない。
「馬鹿!」
「やっぱり猫でしか
いられないのね!」
「どっかいっちゃえー!
猫じゃらしで
一生死ぬまで戯れろーー!」
「馬鹿っ馬鹿っ」
…パタン。
去る一護。
…どこ向いて叫んでんの
ドアとは間逆の窓を見てるあたし
最後まで一護見れなかった
涙なんて出ない
これで見送ったつもり
決めた一護を止めやしない
あたしはもっと嫌われるように
最大に見送ったつもり
…馬鹿なあたし
バシャーーー
溢れんばかりに
洗面所で顔をガシガシ洗う
…さよなら
…さよなら 一護。
…こちらこそ
有難う……。
荷物をまとめるのに
そう時間はかからない
あたしは
必死で言葉を探した
でも泣く彼に
問い詰められなかった
一護が泣いたのが
初めてでショック?
違う。
いつも優しい顔してるのに
今日は怖い。
泣いてるのに
一護の顔が怖くて見れない
あたしは
ぼさぼさの髪をかきあげ
コーヒーを啜る
動揺で
コーヒーが飲み込めない
咳き込んだ
でも一護はこっちを見ることなく
ドアへ向かっていく
嫌だ。
嫌だ嫌だ。
ドアを半分開ける一護。
「今までありがとう…」
そんな言葉要らない。
「馬鹿!」
「やっぱり猫でしか
いられないのね!」
「どっかいっちゃえー!
猫じゃらしで
一生死ぬまで戯れろーー!」
「馬鹿っ馬鹿っ」
…パタン。
去る一護。
…どこ向いて叫んでんの
ドアとは間逆の窓を見てるあたし
最後まで一護見れなかった
涙なんて出ない
これで見送ったつもり
決めた一護を止めやしない
あたしはもっと嫌われるように
最大に見送ったつもり
…馬鹿なあたし
バシャーーー
溢れんばかりに
洗面所で顔をガシガシ洗う
…さよなら
…さよなら 一護。
…こちらこそ
有難う……。