誓いの言葉・高校編
大将戦は引き分けにできる程こちらも余裕はなかった

加賀谷も粘ったが、二本負けをした


加賀谷にしてみれば悔しいだろうが、負けは作戦のうち


むしろ、相手大将の特徴を見る事もできた


遠間から来る面は要注意だし、加賀谷には小手を触る事すらさせなかった


流石に大将(主将)だけあってレベルが違う


私だって一瞬でやられそうだ…


だいたいこの試合、相手にしてみれば、全国レベルのチームが大将戦にまで縺れ込むなんて思わなかっただろうし、ましてや代表戦なんて予想すらしなかったはず


たかが錬成会だけど、生徒が行う審判の判定にいささか相手は不満だろうが心中穏やかでは無い


かたや私達は、元々ここまで来るとは思わなかったから今の状況を楽しんでいた

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これまで壇上で見ていた相手チームの監督が大将の傍に来て何やら話をしている

ここは当然代表戦は大将だろう


男子の会場に目をやると、関学園の男子が腕を組みこちらを見ていた

その中にはもちろん隆文さんもいてーーーー

一瞬目が合った


すると


「佐久間」


田崎さんが呼んだ
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