誓いの言葉・高校編
向井コーチが男子の会場に行っていたので、田崎さんが代わりにアドバイスくれるみたいだ


私は一瞬
"この人アドバイスなんかできるの?"

と思ったら


「お前、俺が剣道するの信じられないんだろ?」

と先に言われてしまった

「まぁ 良いや。 さっきの試合の様に冷静にな?
1本勝負だしな…俺的には勝てない相手だとは思わないぞ。
相手には勝たなきゃならないプレッシャーはあっても、お前には無いだろ?
せいぜい恋のライバルか?」

一瞬田崎さんに殺意が湧いて睨むと


「そんな怖い顔すんなよ〜
俺なら抜き胴かな………」


「え?嫌々………無理だよ。あんな遠間から来るんだよ?」


「だから?跳ぶ瞬間がわかれば問題ねぇじゃん。
ただし、スピードは男子並だから、返し胴では間に合わないぞ」


……………。
跳ぶ瞬間……………。


なるほど


人は何かしら癖を持っていて、いくら隠してもあるもの


だから相手も同じ事を考える


だから、さっきの副将戦では色んなわざを仕掛けてきた


互いの監督が代表戦の選手を決め皆が座り直した
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