誓いの言葉・高校編
先程までの声援も消え周囲は静かになった


まるで公式戦の代表戦みたいにギャラリーは息を潜めている


互いに面金の奥から睨み合う熱い闘いはきっと周りにはわからないだろう


ヤーーーーーツ!

アーーーーー!


お互い声を張り上げ威嚇しあう


鍔競り合いも、時間の空費と取られ余計な反則を取られ無い様に

睨み合いながら離れる




竹刀の合わさる音や周りの視線は私をワクワクさせた

久しぶりだ

こんなに楽しい試合


下から攻める構えを見せればいなされ…竹刀の手元を抑えれば逆に払われる


間合いや中段構えの攻防は静かに静かに続いていた


試合中盤動きだしたのは相手だった


遠間から面を打ってきた


すぐに避けて体当たりをし引き技に入ろうとするが攻める事ができなかった


相手はわざと面を見せてきた…


私はそんな気がした


あえて"上狙いだと見せた"

抜き胴狙いはバレていると直感した


-----------ならば

頭で考えないで全部捨てて無にして飛び込む


これしかない
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