誓いの言葉・高校編

-------
----失う物なんか無い



頭で考えるから行動の前に体が反応して癖が出る


ーーーーーー
ピーーーーーー！

時間が経過し
代表戦が延長になった


胴紐の緩みを感じ審判にタイムを要求する




紐を締めながら考えた


この合宿に来た意味を……
強くなるため、全国に行くためだった
けれど、ここで習った事は基本であり攻める気持ち


どんな時にも気持ちを切らないって事だった


ならば、相手がこうきたらこうしよう…なんて頭で考えて試合をするなんて事はやめなければ


心を無にして
不安を断ち切り迷う事無く打ち切る






一発勝負





かわされて打たれたら応じるだけの余裕は無い


左足に乗り肩を確認する
腰をしっかり入れて向き合った


審判の

"始め"

の合図と共に動いた







相手に思い切り飛び込み


面を打った


打った瞬間クルッと相手側に向き直り残心を決めたまま私は後ろに倒れこんだ



ダーーーーーーン



会場はシーンとした


審判三人はボーッとしている


関学園の監督が


｢審判！判定だ！｣


と大声を出した