誓いの言葉・高校編
上がった旗の色は



3本共…………白



私の面が決まった瞬間だった


私は転んだまま周りの拍手を呆然と見ていた


仲間が喜ぶ笑顔を見てようやく試合に勝った事を理解した








互いに礼をして皆の所に戻ると田崎さんが苦笑いしていた


今回の試合に勝ったが、明日のトーナメントではまた関学園と試合になるだろう

試合できる様に頑張らないと


壁に張られたトーナメント表を見ながら決勝まで行けばまた関学園との試合になる事を確認した


自分でもハジメテの体験だった


頭で考えていては決して跳べないタイミング


同じ事をしたくてもできないだろう




夕方廊下で今日試合した関学園の主将の桜井さんに呼び止められた



「佐久間さん。ちょっと話せるかな?」



「はい………」


何だろう………
私達はジュースを買い並んで階段に腰を降ろした
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