誓いの言葉・高校編




「………省吾さん

私、可愛くないよ?

女らしくないし

部活の男子に鬼軍曹って言われたし

複雑な家庭環境だし………」


「お前は充分可愛いよ。

俺の前ではいつも子猫みてぇだろ?

この可愛い顔は俺の前だけ限定でな……

家庭環境は問題無いだろ?ちゃんと愛情の満ちた家庭で育っただろ?

愛情が足りないなら、俺が埋めてやるから、そんな卑屈になるな!
まだ何かあるか?………」



「…………省吾さんは……

私の事好きなんですか?」







「お前〜!//////俺の話し聞いてたか?
あーーーー腹立つ!」


「だって!好き…とか!付き合って…とか!普通言うんじゃ………………」


「うるさい!」


あ………………っ


チュッ…………


突然唇を塞がれてしまった
軽く触れただけのキスの後
私は再び抱きしめられた


「明日、瞳のお母さんの所に行くから…ちゃんと俺の事"彼氏です"って紹介してくれよ」


「え! 高丘墓地に行くの?」


優しい笑顔で頷く省吾さんにキュンとなった------




彼と一歩踏み出してみよう
私は広い胸に顔を埋め穏やかな気持ちで一杯になっていた
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