誓いの言葉・高校編
家に入るとリビングで叔父さんが電話で誰かと話しをしていた


私の顔を見ると一瞬驚いた顔をした
私に聞かせたくない話しなのかな………


余り深く詮索しないで自室に入る


机の上に飾るお母さんの写真を眺めながら、もうすぐお母さんの13回忌が来ると思い出していた


来月の命日で亡くなって丸11年、来年12年目だけれど仏教では13回忌の年になる

その頃私は警察官になれているだろうか………


前に浅井さんが言っていた犯人の仮釈放の事もずっと気になっていた


私は警察官になって犯人と会う機会がもしもあったら………
もしあの時の事件の真相を目にする事があったら冷静でいられるだろうか


佐久間瞳としての感情と
警察官としての職務をしっかり自覚して行動できるだろうか


きっと二次まで残ったら面接の場で聞かれるかもしれない


その事の答えは何度も自問自答してきた


私は逃げない


私は一人じゃないんだ!
と、気持ちに気合いをいれて問題集を開いた


絶対に受かってみせる


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