誓いの言葉・高校編
「覚えてるかな…前に合宿でメル友になった葛西君の事。こんな所に居るはず無いんだけれど、彼みたいだったから……」


車が路肩に急に停まり、真剣な顔で省吾さんは言う


「それ本当?」


な なんでそんなに怖い顔してんの?


「や…でもさ、よく考えたら大会前にこんなに離れた所にいる訳ないし…
見間違えだよきっと!」


けれど、省吾さんはウィンカーを右に出して、Uターンした

ギョッとしながらその行動を見守るしかない

そして車は静かにファミレスの駐車場に入った


ちょうど車を停車した位置から、隆文さんが座る席が見えた

私達が車を停める時、隆文さんがドリンクを持ち席に座る所で……
間違い無く本人だった





誰かと一緒にいるみたいで、話をしている様だったけれど、私達に背中を向けて座る隆文さんと重なりここからだと相手が誰かは全くわからなかった


こんな所で何してるんだろう
< 140 / 254 >

この作品をシェア

pagetop