誓いの言葉・高校編
「もう話し終わったの?」


「あぁ 終わったよ。俺さ…警察官になる事はまだ諦めてはいないんだけど、徹さんみたいに市役所も良いなって本気で思っているんだよね」


「市役所?」


「そっ…………。まぁ いちを朝比奈家の長男だしな、地元に残る選択もありかな…ってさ。
親は《お前に面倒なんか見てもらわなくても良い》って言うけど、この街好きだし…
それに市役所も色々仕事あるみたいだから、話し聞いてたんだ。気になったか?」


なんて優しく話す省吾さんを見て


「///…うん。さっきの事もあって気になっていたの」


「そっか……んーーーー」


チラッと叔父さんに視線を動かす省吾さん
さっきから黙る叔父さんは

「今は、来週の全国大会に向けて集中しなきゃならないだろ?瞳の悲願だったよな…去年悔しい思いをしたんだろ?

今年は主将として参加するんだし、気持ちを試合に集中させなさい。

時期を見て、きちんと状況が整理できたら必ず瞳に説明する。

試合、警察官の試験…どちらもお前の母さんに良い報告が出来る様にしなきゃならないよな?」


「そうだね。今しなきゃならない事忘れてた…」
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