誓いの言葉・高校編
こんな事じゃ全てがダメになる
夢の実現まであと少しなのに、ここで動揺しては努力が水の泡


「ありがとう……」


僚が心配して私の膝の上に座った
さっきまでゲームしていたのに…小さくても大人の反応に敏感だ

きっと叔父さんが入院している時、よくこうして大人が集まっては相談しあっていたから…不安になっているんだ


「お姉ちゃんお父さんにイジメられてるの?」


「「「……………………」」」

叔父さんが苦笑いし、省吾さんは大笑い

とっても不安げに、私を見上げる顔が可愛くて思わずギュッと抱きしめた


「イジメられてないよ。お姉ちゃんが試合に勝つ為の秘密会議だよ」


そんな嘘をついて僚をなだめた航は省吾さんの背中にべったり張り付いて甘えてるし…


チビ達の前では、変な話しできないな……そんな風に思った



それから二人で私の部屋に行きテレビを見た




…………


…………………グイッ


腕を掴まれギュッと抱きしめられた


…………えっ
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