誓いの言葉・高校編
当初倉田は極刑を望み、無期懲役の判決に控訴もせず生涯塀の中で謝罪していく事を望んでいた

しかし7回忌の頃送ってきた手紙には3回忌に花を送り佐久間家を怒らせた詫びと、もしまた花が届いたら申し訳ない…と、言う様な事が書かれていた

花は犯人の考えじゃないのか?
誰なんだ?


倉田は何か理由ができて仮釈放の申請を出したんじゃないだろうか


その人に会いたいから?


そんな考えが浮かんだ



「倉田には家族がいるんですよね」


「これは当時の新聞だよ。亡くなったのは姉だけど、当時怪我をした女性がいてね…かなり話題になっ……て」


新聞に書かれた事件の真相はこうだった


運転中犯人に車を停められ口論する男女
女性は興奮し車外で言い争っている様子が付近の住人に目撃されていた
つかみ合いになり揉み合った時、女性が後方から近づく車に跳ねられた…
男は慌てながら助手席にいた女性の息子を連れ逃げ出す

その数分後、コンビニで悲劇が起きた
跳ねられた女性は幸い命は助かった


女性の名前は


葛西 淳子 (30)
夫は大学病院の助教授で犯人も同じ大学の医学生だった事もあり、スポーツ紙にも書かれていた
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