誓いの言葉・高校編
次の日俺は田崎さんに会う事にした

これまでにわかった事、これからどうしたら良いか等知恵を借りたかった
もちろん、警察官だからと言って職務上知り得た事まで聞くつもりは無いけれど、俺が信頼できるのは田崎さんであり彼はいつも的確なアドバイスをくれる

今日は当直明けなので、田崎さんの官舎にお邪魔した一通り説明が終わると田崎さんは

「まずは倉田と木戸の関係を調べたら?倉田はいくつだっけ?」

「昨日読んだ新聞には21歳となっていたので、恐らく今は32歳位でしょうか…」

「で、木戸が25〜6?ん〜事件当時木戸はまだ中学生…」

「俺、倉田の手紙を全部読ませてもらったんですが、何て言うか粗暴な感じは無くて…字も綺麗で…僕が倉田に面会や手紙を送る事は可能ですか?」

「はぁ?親族に限られるから無理だ。余程の事情が無いと他人が面会なんて…手紙も本人に届くかどうか…検閲されるから内容次第では出所後に渡される事もある」

「そうなんですか……じゃあ 俺木戸さんに話を聞いてみます」

「手紙は………省吾の住所や名前を書く事になるんだろ?だから、反対だ。いかなる理由があろうと、そいつが出所後お前に接触を持とうとしたらまずい」
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