誓いの言葉・高校編
図書館を後にした私達は近くのファミレスに行った

省吾さんは大学の話しをしてくれたし、私ももうすぐ大会があって部活も忙しい事を話した


「お前、バイトもしてたよな?頑張り過ぎじゃないのか?」


「そっかな…」


「彼氏とかいないのか?友達と遊びに行くとかさ…そんなの無いの?」


「…………無いよ。」


「なんでバイトしてんの?」

「えっ…剣道って、結構お金かかるんだよね…私、私立で、色々かかるから…チビ達にもこれからかかるし…家族に負担かけたくないの」


驚いた顔して私を見る省吾さん


「お前…家族に遠慮してんのか?」


「………………遠慮?」





「ん〜………上手く言えないけれど………俺の妹達と比べたらかなり違うからさ……」


「……………………」



「事情はよくわかんないけどさ…辛くねぇか?」


「バイトはもうすぐやめるし…自分の目標に向けて頑張る訳だし…辛いとかは無いよ」


そんな風に真っすぐ言われた事なんてなかったから正直びっくりした
無理してる様に見えるの?
今までそんな事言われた事ないよ…

「まぁ………あんまり無理すんなよ。」

私は苦笑いするしか無かった
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