誓いの言葉・高校編

なんだかんだ言って結構省吾さんと話しをしたら、最初に受けた印象とは随分違う物に変わっていた


余り自分の事を話さない人だけど、格好つける訳でも無く…真面目な印象を受けた


省吾さんとは雑談はするものの、個人的な事まではほとんど話しをしなかった


あえてお互いしなかった…
と、言うのが正しいかな？

道が空いていたせいかあっと言う間に自宅に着いた


玄関前の空き地で遊んでいた弟達が私に気が付いて駆け寄ってきた


｢｢お姉ちゃん！！｣｣


私が車から降りて近付くと二人とも体当たりしてきた

｢ねぇねぇ！遊ぼう！お姉ちゃん｣


どうやらサッカーボールを蹴っていた様で私を盛んに誘う


｢待って！鞄と本を置いてくるからね｣


私が車に戻り省吾さんに御礼を言うと航が話しかけた

｢お兄ちゃんだ〜れ？お姉ちゃんのお友達？｣

省吾さんは車から出て航の前にしゃがみ話しかけた


｢お姉ちゃんの友達の省吾だよ。お名前は？｣


｢僕ね〜佐久間航！ で、この子は弟の僚だよ〜お兄ちゃん僕達と遊んで｣


｢航…お兄さんご用があるんだよ？だから困らせないでね？｣


｢え〜お兄ちゃん遊ぼう〜｣