誓いの言葉・高校編
省吾さんはゆっくり僚に近付いて 頭の上に手を置き


「よし!偉いぞ!それでこそ男だ。僚、男はな簡単に泣いたら駄目だ。格好良い強い男になれないぞ?泣いてばかりいたら、そのうちに女になっちゃうぞ?」


ちょっと例えが笑いそうになったけれど、幼稚園児には分かりやすいかな?


「航? お前もだぞ?」


「「わかったーー!」」


二人とも省吾さんに抱っこされて嬉しそうにしていた

私にはできないな…
ちょっぴりうらやましい


弟達はもっと遊びたいと我が儘を少し言ったけれど、省吾さんがまた遊ぶ約束をしてくれて満足したみたいでぐずらずにお別れをした

僚は、省吾さんが帰っちゃうのが悲しくて、目に涙を溜めていたけれど、さっきの約束があるから我慢して口を尖らせて小さく手を振っている


「今日は本当にありがとうございました。知り合いに会う機会ができたら連絡しますね。夏休みに会えると思うから…」


「うん、わかった。じゃあまた…航も僚もまた遊ぼうな。」


省吾さんを見送り私は部屋で宿題に取り掛かる
……だけど何だか身に入らない…


私、なんでお母さんの事話しちゃったのかな…



ちょっぴり後悔した
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