誓いの言葉・高校編

道場に顔を出すとコーチが話かけてきた


｢よぉ 佐久間。お前こんな所で稽古してて良いのか？明日模試だろ｣


｢はい。でも大会近いので稽古させてください。進路も親と相談して就職する方向で考えています｣


｢お前…簡単に言うなよ。大学の誘い断るのか？｣


｢…………すいません。｣


｢ふ〜ん。で、何を目指しているんだ？｣


｢警察官です｣


｢だったら大学に行って特錬目指して…｣


｢いえ…そこまで剣道にこだわらないで警察官になりたいと思います…。それに、私の剣道は特錬を目指す程のレベルでは無いですから｣


｢もう決めたんだな？顧問の古関先生にも報告してくれよ…公務員試験受けるなら稽古も勉強も頑張らないとな…9月の試験まで余裕無いだろ？｣


｢実は公務員試験の勉強は、かなり前からやってました…｣


｢そっか…わかった頑張れ！今日は中学生が体験で来てるから稽古してやってくれ｣


｢はい！｣


そういえば、担任にもまだ進路の話していなかった