誓いの言葉・高校編
「瞳ちゃん 今回の事は俺が全部悪い。もしかしたら、この事で君に嫌な思いをさせてしまうんじゃないかって…それが心配で

何かあったら教えて欲しい」


「嫌な思いって…何かあったの?」


「瞳気がつかなかった?回りの視線…女子のヒソヒソ話し…」


あぁ そう言う事か


「大丈夫だよ!」


「だと良いんだけど…さっき家の女子主将にちょっと言われてさ…」




彼女は隆文さんに何度か告白していたみたいで…
私との関係を早速聞いてきたらしい


「わかった…大丈夫だろうけど…何かあったら相談します」


私達はその場を後にし別れた

愛美に


「瞳……隆文君の事どうするか考えてみた?」


「う〜ん…どうしようか…」

「…………………」


私は答えが出せないまま午後の稽古に臨んだ


私の気持ちは正直隆文さんに追い付いていない


大事な合宿中なのにこんな事では部員に示しがつかない


両想いならまだしも…


「隆文君焦っちゃったかな?タイミングが悪すぎ」


苦笑いする愛美に、私も曖昧に笑って答えた
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