夏と冬とあたしと
屋上に行くとやはり授業のせいか誰もいなかった。

「ふぅ・・・あたし何やってるんだろ」

なんで今頃になってあの時のことを思い出すのだろう

もう終わったはずなのに

「お互い子供だったなぁ・・・あの頃は」

昔は正直夕陽のことは好きだった

夕陽が好きなものは、あたしの好きなものだった

けれど・・・

小学生のときに、ああ言われては

「・・・傷つくに決まってるよ、夕陽」

ごろんと屋上の所に寝転がってみると

疲れていたのか、眠ってしまった。
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