夏と冬とあたしと

・・・小学生の頃

「ねぇねぇ、ゆーひ君!今度はいつ遊べる?」

あたしがまだ夕陽のことを君付けで呼んでいたときだ

「えーっとね、今週の土曜日でもいい?」

「うん!全然いいよー」

あたし達は周りから見てもわかるほどの仲良しだった

「わぁー楽しみだなぁ!」

毎回、夕陽の家に遊びに行くことは楽しみだった

「うん、俺も楽しみ。」

あたしは、今思うと恥ずかしいくらいに積極的だった。

どこにでも夕陽のあとについていったし

それを夕陽が拒むことはなかった

しかしある日

同級生の男の子が

「なんでお前らいつも一緒にいるの?実は付き合ってるのか?」

ニヤニヤしながら聞いてくる

あたしは、恥ずかしかった。

けれど、周りから見てそう見えると思うと

とても嬉しかった。

しかし夕陽にとっては違ったらしい

「は?付き合ってねーし」

嫌そうな顔をする夕陽
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