夏と冬とあたしと
確かに付き合ってはいなかったけど

そう嫌そうな顔をされると、とても悲しかった

さらに追い討ちをかけるように男の子が

「だってさぁ、いつも二人一緒にいるじゃん?ってとこは、お互い好きなんだろ?」

ずっとニヤニヤしながら聞いてくる

あたしが何も言わないでいると

「・・・好きなわけねーじゃん」

夕陽がポツリと言い出した

「は?だっていつも一緒にいるじゃん!」

「それは勝手に朝陽がついてきただけ。正直うっとうしいんだよね。」

ズキッ

あたしはショックだった

夕陽にとってあたしは迷惑だったんだ

そう思うと悲しくてたまらなかった

何も言わないで立っていると

「なーんだ。もしそうだったらおもしろそうだったのによー」

男の子はつまらなそうに帰っていった。
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