ホイッスル
その時詩良は、
先生の元に走って行った。
「なんで、私じゃなくて悠、
栗山さんなんですか?
納得できません。」
言った後に私をにらんできた。
詩良…。
「栗山は、前回の試合で活躍した。
それを見て俺は、もう一度栗山を
試合に出そうとした。
…平崎の実力は、
栗山に負けている。
以上が平崎じゃなく
栗山を選んだ理由だ。」
詩良は、悔し涙を流していた。
先生は、
「また1からやり直せば、いい。
平崎ならできる。」
それだけ言って詩良から離れた。