ホイッスル
きっかけ
試合の一週間前私と詩良は公園で
自主練習をしていた。
「詩良休憩しない?」
「先にしといて!もうちょっとだけ。」
「わかった!!」
私は、近くにあったベンチに座っていた。
小さな子が遊んでいたボールを
追いかけこっちに走ってきた。
「あぶない!!!」
悠は、そう叫んだ。
「えっ」
遅かった。
詩良は、そのボールを追いかけて来た
男の子が思いっきり詩良に
ぶつかってしまった。