Calling*Me
「俺が買ってあげる」




そんなの安いし。




芽瑠のためなら買ってあげる。俺的にもうれしいから。




「いらない…」

「本当は制服も買いに来たんでしょ?」

「……」



図星なようでうつ向く芽瑠。



やっぱり制服洗ってないのか…でもなんでそんな時間ない?




「芽瑠って一人暮らし?」

「そうだけど?」

「制服洗ってる?」

「叶には関係ない、私クラブに行くよ。悠馬に来いって言われたし」

「それなら俺も行くところだから一緒に行こうよ、ね?」



返事はまたずに右手を手にとって歩きだした。



小さい芽瑠の手。そんなの俺の手で余裕に包めた。




こんな風に芽瑠を守れたらって思う。




「離してよ!」

「それは無理」



こんなときしか手なんて繋げないし。ずっとこうしていたい。温もりを共有したい願わくばこの温もりが芽瑠ね支えになってほしい。




強くないたい。好きな子ひとり守れるくらいの力が持っていたら美佐なんかと付き合わなくても最善の方法があったと思う。




綺麗になびく芽瑠の髪にうっとりしてしまう。やっぱそんな芽瑠はリボンは必要だよ。




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