Calling*Me
学校が終わったあと嫌々ながら美佐を迎えに行くと「もういないよ」と言われた。



先帰ったんだ。




「芽瑠……」




何も考えていないのに口ずさむこの名前。毎日言ってしまっている。




「何?」




″俺ら友達だよね″って言いたい。




だけど言えない。その瞳から俺に抱く感情は「憎い」「邪魔」しか伝わってこないから。




「そういえば叶って美佐の家に行くんだよね?」




普段と変わらない口調、それなのに寂しそうな目。




芽瑠の気持ちがワカラナイ…。




「うん。そうだよ」

「あっ蛇足だけどペンダント千切られて焼かれたらどうする?」

「どういう意味?」

「別に…」


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