Calling*Me
お母さん…星野マリアという優しい綺麗な名前を私の代で汚してしまってごめんなさい…。



あんなにもお母さんは偉大なる人だったのに…それなのに。


「悪魔マリアちゃんも泣くんだね」


いつの間にか静かに涙が出ていた。



ごめんなさい…ごめんなさい。



お母さんっていう資格ないかもしれない…。



「じゃあね…もう終わったから」

「はい…」

もうイヤッ。


お金をいつものようにベットに置いて出ていく男。



マリア様…いつも助けを呼ぶとき囁く言葉。


偉大なる母の名前を呟くんだ…。



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